仕事内容とお給料事情を知ろう
グループホームでの仕事内容とは?
介護施設や医療施設の多くは、入居者が自分の身の回りの事を何もできず、介護スタッフが全面的にサポートをするのが基本です。しかしグループホームは、入居者の「自立支援」を目的とした施設です。そのため、認知症を抱えている入居者の能力が残っている部分を見極めて、できるだけできる事は本人に任せるという姿勢が大切です。介護スタッフの仕事内容は入浴や排せつのサポート、さらに掃除や洗濯などの家事のサポートが中心になります。しかし、入居者それぞれの置かれている状況や残存能力によって作業内容は変わってきます。
また入居者の孤独感や不安感を精神的にケアする事に力を入れているグループホームもあります。グループホームの定員の上限は「18人まで」と国が基準を定めています。9人を1ユニットとしていますが、ユニットの数によって介護スタッフの人数も変わります。またグループホームには24時間介護スタッフの誰かが常駐していますので、介護スタッフはシフト制で働くのが一般的です。
グループホームの介護スタッフの給料は?
グループホームで仕事をする介護スタッフは、正社員、パート、アルバイト、派遣社員や契約社員とその雇用形態はさまざまです。正社員の給料は月給換算で、パートやアルバイトの場合は時給もしくは日給換算になります。正社員の給料は年収240万円が相場で、新卒採用者の給料は18万円から23万円と一般的な仕事に比べてやや高めに設定されています。パートやアルバイトの時給は1000円前後が相場になっています。ケアマネージャーや夜勤スタッフは時給換算にすると1500円以上になります。グループホームで働きながらさらなる年収アップを目指すためには、医師や看護師、介護福祉士など国家資格を取得する事が近道です。また施設長や運営管理などグループホームの運営サイドに回る方法もあります。
グループホームの介護スタッフの報酬がアップ?
グループホームは2014年から、介護給付のある「ケアホーム」と一元化しました。そのため入居者の支援だけでなく、ヘルパーとして一般的な介護を請負う施設も増えています。その結果、介護スタッフが常時必要になる「介護サービス包括型」の施設と、介護業務を外部に委託する「外部サービス利用型」の施設に分かれましたが、いずれにせよ一人のスタッフが受け持つ仕事量や仕事の種類の幅が広がっていますので、介護スタッフに大きな負担が掛かるケースが多くなっています。介護スタッフの負担が重くなる分、基本報酬がアップされるよう、介護福祉系の団体から国に対する要望が上がっています。また、一人の夜勤スタッフが面倒を見る入居者の数を減らせるよう、夜間の運営体制を見直したり夜勤スタッフの働きぶりを適切に評価できる選定方法の導入なども期待されています。これが実現すれば介護スタッフの報酬がアップする可能性が高くなります。