仕事中注意していきたいこと
施設の特徴を事前の調査で知りましょう
グループホームではケアマネージャーや介護福祉士、さらに資格を持たない介護スタッフが協力して入居者のサポートを行います。掃除や洗濯、食事のサポートなど家事全般のサポートをするのが主な仕事です。グループホームは他の介護施設とは違い、注射や点滴などの医療行為がほとんどないという特徴があります。医療行為に準ずるものは血圧を測るバイタルチェックなど健康管理の範囲に留まるため、精神的な負担が少ないというメリットがあります。ただし勤務場所によっては要介護度が高い人ばかりが集まっている施設もあります。家事のサポートの仕事よりも介護の仕事の割合が多い現場もあります。
これからグループホームで働きたいと思っている人はまずグループホームで行う仕事内容について正確に把握しておきましょう。その上で自分が働きたいと思う施設の情報を手に入れて、どのような入居者が集まっているのかを知る事が大切になります。
いきなり夜間スタッフになるのはリスクが高いです
グループホームの入居者は9人を1ユニットとして、2ユニットの18名前後の施設が多いです。24時間常駐するスタッフが必要ですので、介護スタッフはシフトを組んで作業に当たります。夜勤スタッフの人材不足に陥っている施設が多いため、夜勤ができるスタッフから優先的に採用される可能性が高いです。しかし働きたいという思いだけで夜勤ばかり引き受けてしまうと、精神的、肉体的な負担が大きくなるかもしれません。グループホームやその他の介護施設で経験を積んでから夜勤を担当する方が無理なく仕事に入る事ができるでしょう。介護の仕事が未経験の人はできれば日勤中心のスタッフとして働きはじめて通常業務をしっかりと覚えるところから始めてみましょう。
施設によって仕事内容が大きく違います
グループホームでの仕事は認知症患者さんの日常生活のサポートが中心です。入居者の自立支援が目的ですから、できる部分は本人にしてもらい、できない部分をサポートします。自分の身の回りの事をほとんどできてしまう入居者を担当する時は介護スタッフがする事は少なくなります。仕事は楽ですが介護の現場で経験を積むという面からすれば、物足りない現場になります。一方でほとんど自分一人では何もできない患者さんが多いグループホームで働くと仕事は家事に留まらず、食事や入浴、排せつの支援活動など数多くなります。比較的働きやすい介護施設、という理由でグループホームで働こうと思っている人にとっては過酷な職場になってしまうでしょう。
グループホームと一言でいっても、入居者によって仕事内容は大きく違います。また入居者同士の関係性や介護スタッフ同士の人間関係、介護スタッフと入居者の人間関係によっても働きやすさが大きく違ってきます。グループホームで働く時は、職場によって仕事内容も働きやすさも全く違うという事を知っておきましょう。