ケアマネジャー
介護施設の要!ケアマネージャーとは?
ケアマネージャーは正式名称を「介護支援専門員」といい、2000年に「介護保険制度」が導入された事をきっかけに生まれた資格で、要介護者ができるだけ楽しく社会生活を営めるよう、支援をする専門家です。要介護者本人や家族の相談に乗り、適切な介護保険サービスを受けられるようにケアプランを作成し、関係機関との連絡や調整を行う重要な仕事です。介護保険制度が施行されても、そのサービスを要介護者が享受できなければ意味がありません。ケアマネージャーは介護保険制度と要介護者、そして家族をつなぐ橋渡し的な役割を担います。ケアマネージャーは、介護支援事業所や介護保険施設、または回療養型医療施設などに所属していますが、自宅で訪問介護を利用している人の相談に乗ることも仕事のひとつです。
ケアマネージャーになるためには?
ケアマネージャーは介護福祉士のような国家資格だと思っている人もいるかもしれません。実際は、各都道府県が管轄する「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格し、87時間の研修を受ける事で取得できる資格です。介護支援専門員実務研修試験の受験資格は、介護福祉士や看護師、医師や理学療法士、作業療法士などの国家資格を持っている上、実務経験が5年以上ある人、または生活相談員や支援相談員、相談支援専門員などの相談援助業務に従事していて、5年以上の実務経験がある人、そして介護などの実務経験が5年以上ある人となります。グループホームで働いている人は、「介護職員初任者研修」から、「実務者研修」へと高い資格を取得し、さらに「介護福祉士」になってから、ケアマネージャーの資格を取得する人も少なくありません。
ケアマネージャーが担当する仕事とは?
ケアマネージャーになると「要介護認定業務」を担当する事ができます。市区町村から委託を受けて要介護者と面談し心身の状態を確認した後、更新申請に関する書類作成を代行します。また「ケアプランの作成」も大切な仕事のひとつです。アセスメントと呼ばれる課題分析を行い、目標を設定してケアプランを作成します。介護保険サービスはケアプランという名のスケジュール通りに実行されます。逆にいえば、ケアプランがないと介護保険サービスを実施する事ができませんので、ケアマネージャーは、とても重要な役割を担う事になります。さらに「給付管理業務」も行います。介護保険制度では要介護者ごとに支給限度額が設定されていますので、その確認と利用者負担額を計算します。また要介護者本人や家族に対する相談役としての役割も重要な業務です。積極的にコミュニケーションをとり、要介護者が暮らしやすくなるようアドバイスを行います。